ニュースレター 2月号の2
随想(エッセー)
「オリンピックに見る家族の愛」
いちい保育園 野上幸美
ミラノ・コルティナで行われていた冬季オリンピックが終わりました。
今大会の日本の成績は、金メダル5個・銀メダル7個・銅メダル12個の計24個を獲得し、過去最多のメダル数となり最高の結果となりました。
日本人選手を応援し、その活躍に胸を熱くされていた方も多いのではないでしょうか。私もその1人なのですが、若者達の頑張る姿やインタビューを受ける時の素晴らしいコメントにも何度も胸が熱くなりました。
そんな活躍する選手の多くが…いいえ、たぶん全員がインタビューで口にしていたのが、親・家族・指導者・関係者の皆さんへの感謝の気持ちでした。
十分満足できる結果の選手、メダルを手にしながらも悔しくてたまらない表情の選手、また、残念ながらメダルに手の届かなかった選手。それぞれの言葉、表情にはいろんな想いが詰まっていたように思います。
「父さんに金メダルをかけてあげたかったのに銀メダルだった…」と肩を落とす息子に「よくやったよ」と涙ながらに抱きしめ褒める父親の言葉にようやく笑顔を見せる選手。良いことも、辛いことも丸ごと抱きしめる親の姿があるように思いました。もちろん、一人一人の実力は本人の大変な努力と鍛錬の賜物ではありますが、温かく抱きしめる家族の無償の愛情と、愛ある厳しさに支えられた結果のように思いました。
表彰台で輝かしい笑顔を見せる選手もそうでない選手も世界の舞台で活躍できるまでになった根底には、きっと親子の深いつながりや愛情がある事が容易に想像できました。
どこの家庭にとっても大切な大切な宝物である子ども達。世の中の子どもがみんなオリンピック選手を目指すことはないですが、一人一人がその子なりの目標を目指して前向きに生きていく事ができれば、日本の将来も明るいような気がします。
「子育てって大変…」「思い通りにならない…」・・そんな時もあるでしょう。でも、「ママが大好き」「困った時にはパパが助けてくれる」「家族と一緒なら安心」と、今、目の前にいる子ども一人一人が無条件でそう感じ、家庭の中で〝のびのびすくすく‘’と育つことができれば今以上に素敵な未来が待っているような気がします。
私は、オリンピック選手の乳幼児期、そして、その親子関係に想いを馳せながら、子ども一人一人が家族の愛情に満たされ、「ありがとう」の気持ちが自然に育つ社会になると良いなと心から思っています。

