ここネット 日本子ども・子育て支援センター連絡協議会

お知らせ

ここネット通信 2月号

2024年2月15日

ここネット通信 2月号

副会長 中川浩一

 さる2月10日(土)・11日(日)の2日間、第13回「真冬に保育を考える会」を山口県下関市で開催しました。テーマは『変わる保育・変える保育・変えてはならない保育』。昨年4月「こどもまんなか社会」の実現に向けてこども家庭庁がスタート、今一番の保育の話題や課題を中心に学び合える内容でした。 また本研修会は、ここネットも共催としているためご報告させていただきます。

初日は、話題の「こども誰でも通園制度」について、武庫川女子大学の倉石哲也先生から『量の拡大から質の優良化へ「こども誰でも通園制度」で保育を創り変える』という演題で講義がありました。キーワード「全ての子どもと家庭を支える」と「多機能化」で保育を創り変える大切さを教えていただきました。

続いて『小さいわたしの権利を守ってほしい!』との演題で「子どもの権利」について福岡市の大池けいあい保育園の園長 辻広明先生からお仲間の先生方で策定した「保育・教育における子ども憲章」を具体的な保育現場でのシーンを通してわかりやすく教えて頂きました。

二日目は、午前中に『デジタル化する子育て〜乳幼児への影響とその対策〜』と題してNPO法人子どもとメディアの常務理事 古野陽一先生から産後の肥立ちや床上げという言葉が死語になりかけている、子育てはわからないことだらけで1サイクル20年、常識になるまでに100年はかかってしまう。いまの子育ての現状へ警鐘をならすお話しがありました。

午後からは、全国保育推進連盟の幹事長 吉岡伸太郎先生から『「こども誰でも通園制度」の背景と今後の保育行政の動向』と題して講義がありました。戦後75年間の児童福祉法を中心とした保育がどのように変わってきたのか。大きく少子化が予想以上に加速する中で国はこのたび「異次元の少子化対策」を打ち出しました。保育に期待することは大きく、現場の私たちがその期待にどう対応していくかが問われているというお話がありました。

そして最後は、『適切な保育にするために保育を科学する〜保育の中の遊び・生活で子どもの中が育つのか〜』と題して、いわゆる「不適切保育」に気をとられるのではなく適切な保育をするために何が大切かを教えて頂きました。とくに意識して説明をしていくということの大切さを教えて頂きました。

このたびの研修会も東京、関東、三重、富山、大阪、そして山口県内から60名弱の方にお集まり頂きました。終了後に皆様から今回も素晴らしい講師陣の研修で大変有意義な時間を過ごさせて頂きましたと感想も頂き、ほっと胸を撫で下ろしています。学んだことをこれからの保育・子育てに活かしていきたいと思います。

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