ここネット 日本子ども・子育て支援センター連絡協議会

お知らせ

ニュースレター 2月号

2026年2月19日

第15回真冬に保育を考える研修会を終えて

                   ここネット副会長 中川浩一

 

 2月10日・11日の2日間にわたって山口県下関市で開催された『真冬に保育を考える研修会』の報告をいたします。今年は冬の冷たい雨の降る中でしたが県内外66名が参加し両日ともに熱く学び合うことができました。

 今回の研修会テーマは「保育の本質」としました。その理由は、2つです。

 1つは国の保育施策の柱が、これまでの保育の量の拡大から保育の質の充実へと舵を切ったこと、そしてもう1つは、今年10年ぶりの指針改訂に向けての本格議論が始まる潮目となる年だと思っているためです。その意味から保育の原点回帰の意味を込めた研修会を組み立てました。

 研修1では、社会福祉法人おひさま会専務理事の吉岡伸太郎先生から国の保育行政の方向性が小中高・大学入試に至るまでの学校教育にどう繫がっているか、その上で全ての教育の土台や根っこを保育が担い支えていることを学びました。さらに先生の園の取り組みを交えた講義は納得と共感の時間でした。

 研修2では、東京大学大学院の遠藤利彦先生から「はじめの100ヶ月育ちビジョン」の安心と挑戦「アタッチメント」のお話しは保育・子育ての原点を確認することができました。様々な家庭が存在する今、私たち保育者の役割は非常に大きいと感じました。子どもたちが安心感の輪の中で、どんどん回り成長し、不安になった時の安全な避難所になりたいと思いました。

 研修3では、武庫川女子大学の倉石哲也先生から、私たちは保護者の「あるがまま」を受容していくことが信頼関係を生むと学びました。日常の保育の中で若い保護者との世代間ギャップは感じますが、先生の言われた『私たちの“知性”が試されている』を肝に命じて「ネガティブケイパビリティ」と「リフレーミング」で保護者に寄り添っていきたいと思いました。

 研修4では、大阪総合保育大学の大方美香先生から、現・指針に沿った保育ができているかどうかが、これから改訂される指針にも大いに活かされていくことを学びました。私たちは指針をもとに子どものプロセスを大事にする保育で子どもの行動を読み解いていけるようになっていきたいと思いました。

 最後の研修5では、至誠館大学の田中浩二先生から、「指針は保育の羅針盤であり拠り所」とのお話しがあり、ところどころ研修1の講師、吉岡先生に登壇していただきながら研修が進められました。「あなたの保育はどんな保育?」との問いに指針の5領域に沿った保育かどうかが大事であることと簡単かつ具体的な計画の立て方を教えて頂きました。

 どの研修も「保育の本質」に迫る充実した濃い内容で大変有意義だと感じました。ここネットからは富山県、三重県、大阪府、そして日本保育協会山口支部の青年部、県内の若手園長の先生や職員の皆様にも多く集まっていただけたこと、心から御礼申し上げます。大変にありがとうございました。

 

 



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